レイキの修行法


 「自分のレイキを、もっとパワーアップできないものだろうか?」
 みなさんは、こんな風に思ったことはありませんか?(ほくは、あります。そう思ったのが、レイキについて自分なりの探究を始めたきっかけでもありました)でも、いま日本で主流になっている、海外から逆輸入されたレイキには、「修行」という考え方はありません。ティーチャーに相談しても、たいていは、ひたすらセッションを継続していくなど、手あてを積み重ねていくように言われるだけです。

 確かに、レイキによる心身の改善は、「念力」といったタグイの、個人のパワーによって実現するものではありませんから、自己のパワーを高めるための「修行法」が組み込まれていなくても仕方がないのかも知れません。
 ただ、だからといって、セミナーを受講してアチューンメントを受けただけで、本当に充分なヒーリング能力が身につくものでしょうか。他に、何の手段もないとしたら、はなはだ心もとないと言わねばなりません。

 この問題に対する答えは、海外に伝わらなかった日本レイキの中に見つかりました。
 現在、日本の伝統的なレイキが注目されているのも、こんなところにその理由のひとつがあるのではないかと思います。実は、臼井先生は「発霊法」と呼ばれる行法を残されており、霊気療法学会の後継者の人達は、それを今日まで伝え、実践し続けていたのです。

 発霊法は、自己・他者のヒーリングを始める前に「準備運動」として行なえば、癒しの効果を促進してくれます。また、発霊法だけを単独にじっくり行なってもよく、この場合は、レイキのための一種の「修行法」になります。自分をレイキのチャンネル(通路)として、よりふさわしい存在に変えていくことができるのです。
 ヒーラーとしての成長は、個人のパワーが強化されていくのではなく、普遍的なエネルギーが、滞ることなく人に伝わっていくようになるところにあるからです。
 以下、具体的な手順の解説に入ります。


【発霊法】

@マスター・シンボルをもらっている人は、それを空中に描き、マントラを唱えます。
セカンドまでの人は、第2・第1シンボルを空中に描き、マントラを唱えます。
シンボルは、ディグリーを問わず、必ず描かなければいけないというものではありません。
ファーストの人は、@の手順をスキップします。
A身体の緊張を解き、リラックスした姿勢で行ないます。
背すじをまっすぐ伸ばし、眼を軽く閉じます。
  • 椅子に腰かけて行なうことをお勧めしますが、結跏趺坐やあぐらでも、立った姿勢でも構いません。
B両手を膝の上に置き、心を落ち着け、「これから発霊法を行ないます」と自己宣言します。
C乾浴(けんよく)
  1. 右手を左の肩口に当て、対角線方向に、右の腰まで斜めに素早くなで下ろします。
  2. 同様に、左手で右の肩口から左の腰まで、なで下ろします。
  3. 右手で(1.)をもう一度。
    • なで下ろす時は、手の指先ではなく、手のひらを使います。
      なで下ろす軌跡は、身体の構造にそって、多少曲線になっても構いません。
      形だけでなく、手は実際に身体と接触します。目一杯チカラをいれる必要はありませんが、こすった感覚が残る程度の力は入れた方がいいでしょう。
  4. 左手のひらを前に向け、右手でしごくようになで下ろします。
  5. 同様に、左手のひらで右手のひらをしごきます。
  6. 右手で(4.)をもう一度。
    • 今回、この部分を訂正しました。肩から腕(手の甲の延長側)をなで下ろす手順が一部で伝わっていますが、臼井霊気療法学会では手のひらをなでるように教えています。
D合掌をして、手は膝の上に置きます。続いて、浄心呼吸法に入ります。
E浄心呼吸法
両手を、それぞれ上向きにして軽く丸め、卵のような形をつくり、両膝の上に置きます。
エネルギーが流れ、エネルギーに包まれる感覚を楽しみながら、静かに鼻で呼吸をします。以上を自分の好きなだけ続けます。無念無想ですが、無理をして何も考えないということではなく、どんな想念にも特に注意を払わないということです。
  • 指で卵の形をつくるというところが、少しわかりにくいかも知れませんので、もう少し詳しく説明します。
    どちらの手でも結構ですから、親指の先と薬指の先をふれ合わせて「丸」をつくって下さい。親指と人指し指で丸をつくると「銭=お金」の意味になりますね。あんな感じを親指と薬指でつくればいいのです。そうしたら、中指・人指し指・小指も同様に自然に丸めて、親指と接触するようにします。小指は爪の横あたりで接触するかもしれませんし、中指と人指し指は親指の第1関節の横腹あたりで接触するのではないかと思います。これは、人それぞれの手の形、指の長さでいろいろ相異するでしょうが。
    ともかく、結果としては、指で形成した丸いドームと手のひらの間に小さなボールが入るような感じになったと思います。それが「卵のような形」の意味。
浄心呼吸法を終える気になったら、一度胸のところで合掌し、気持をととのえてから、次の高合掌にうつります。
F高合掌して精神統一
指先の高さが、眉間の第6チャクラより少し上になる位の高さで、合掌します。
そのまま、エネルギーが両手を経由して流れる感覚を楽しみながら、好きなだけ続けます。
G両手を膝の上にもどします。
シンボルを使いたい人は、ここで@の手順になります。
H「発霊法を終わります」と宣言して、ゆっくりと眼を開けます。

 なお、「発霊法」について各セミナーで伝えている内容に多少の相違があります。間違った形で教えられたものが、そのままどんどん広まっているケースもあるようです。参考までに、臼井霊気療法学会ではどうなっているのかを示す資料をご紹介します。
 資料は、臼井霊気療法学会編『霊気療法のしおり』です。
 以下は、その36ページから42ページまでの引用です。

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霊気が強くなる方法――本会修養行事について

 霊気を強くするのに次の方法があります。
1.精神の修養を積むこと
 本会会員は、人格を高めれば高める程、霊気は強くなることを胆に銘じて下さい。およそ、大宇宙に充満している威大な霊力によって、森羅万象は生成発展を遂げております。
 人間は、小宇宙といわれ、この大宇宙の大精神を受けて居りますから、誰もが、その身体の中にこの大霊気の一部分を保有しているのです。従って、自己の精神を修養して宇宙の大霊気を沢山受けるように、常に心掛けることが肝要です。

修行中はなるべく身を清浄に保ち、素直で、親切で、はらを立てないように特に気をつけて下さい。

2.霊授を受けること
 霊授は型であって、次のように致します。

◎雑念を払うこと
 明治天皇の御製を奉唱して、一刻前までの雑念一切を払い去って霊授の準備をします。

イ、聖座
 足のおや指を重ねて座り、膝を男子は四十五度位に開き、婦人は、やや開き加減にして、その上に、上体を真直ぐに保ち、首を正しくして、軽く眼を閉じ、心を丹田に置きます。
 このとき、全身の力を抜いて、自然に保つことが大切でして、固くなることはいけません。下あごも軽く保って、はげしく噛みあわせないこと。両肩も自然に力を抜いた姿勢をとります(肛門をぐっとしめつけること)。
 お行儀に座れない人は、姿勢だけ正しく保って、アグラ・ヒザをくずし、または椅子に腰かけてもよろしい。

ロ、乾浴
 斎戒沐浴の心を、形に表わしたもので、心を浄め、体・手を浄めて、精神統一に入る前段の行事です。
 まず、右掌を左肩に当て、襟に沿って右下に撫で下ろします。
 つぎに、左掌で右肩から左脇に撫で下ろし、さらに一回、右掌で繰り返します。
 つぎに、右掌で左掌をしごくように撫で、左掌で右掌、右掌で左掌をしごきます。

ハ、浄心呼吸
 乾浴が終わりますと、次に浄心呼吸を行ないます。両手は、それぞれ軽く輪を作って握り、これを両膝の上に置き、心を丹田に鎮めて、静かに呼吸をします。
 これが上達しますと、呼吸が静かになって、息をしているのが、自分にも分からない位で、まるで毛穴から吸っているように思われます。また、心地がよくなり、身体が軽くなって、宙に浮くような気持ちにもなります。二、三回呼吸したら次に合掌をします。

ニ、合掌
 両手を、胸の前で合せます。これも、力を入れないで軽く合掌をします。

ホ、精神の統一
 聖座合掌の姿で、心を丹田において精神の統一を図ります。精神の統一は、雑念を去って無我の境地に入ればよいのですが、それには、早くて二週間位はかかるようです。
 雑念を去ろうとすればする程、雑念がつきまとって参ります。「ドウデモナレ」という心になれば、案外早く統一することが出来るようです。
 最初は、心の中で一から十まで数えてみたり、御製を奉唱したりして、雑念を防ぐことも効果的でしょう。
 一つの考えが浮ぶと、それぞれに関連した考えが、次から次へと走馬燈のように出て参りますが、これは統一されていない証拠です。
 耳がある以上、世の中の雑音はすべて耳に入るでしょう。これに心を捕われてはなりません。放心の状態とでも言いましょうか、これが精神統一の一つの姿ではないでしょうか。
 雑念が去れば、頭の血は下がって、心身爽快になり、身が軽くなります。
 軽く眼を閉じます。最初は真暗ですが、進歩しますと、明るくなります。また、時間の経つのが早く感じられるようになります。
 この聖座合掌を、一日一回〜二回(一番よいのは、就寝前と、起床後十五分〜三十分位)行なえば、霊気は一回一回強くなっていくのがよく判ります。これを行なえば、霊気が強くなるだけではなく、身体の悪い所は治り、身体の疲労は回復します。
 聖座合掌は、なるべく薄暗い所で、暗い方に面して座った方がいいようです。

ヘ、この状態の所へ、各師範が霊授を致します。

ト、五戒三唱
 霊授が終了しますと、五戒を三唱します。
  
 一回目――
師範が指導   
 二回目――
全員で斉唱   
 三回目――
この五戒を立派に守りますという信念を持って、斉唱し、終わったならば、自・他の健康と幸福、および世界人類の平和を、日頃信ずる神・仏・キリスト等へ祈念を致します。

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