他の手あて療法では、手を離して当てる「手かざし」を採用しているところもありますが、レイキでは直接当てるのが基本です。ただ、場合によっては「手かざし」の形をとることも絶対にないとは言えません。必要に応じて、臨機応変に対応します。
顔など、直接手を当てるのがはばかられる場合には、ハンカチやタオルを介して当てることをします(ティシューを使うのも可です)。これは、珍しくありません。目を手あてする際に、ガーゼを当てた上から行なったりします。
手の当て方は、左の図のような形を基本にしています。
親指をあまり開きません。しかし、無理にくっつけて手に不必要な力が入ってもいけません。親指が必ず閉じていなければいけないということはなく、場合によっては開くこともあるでしょう。総じて、ごく自然な感じで当てるようにしてください。
フェザー・タッチといって、軽く添えるような感じで手を当てます。強く押しつけてはいけません。中指の第二関節あたりを意識するようにすると、効果的です。
海外レイキでは、両手を使うように教えているのに対し、日本の伝統的な霊気では、片手を当てるのが基本になっています。左手で霊気を受け、右手で患部に送ります。左手はごく軽く握って膝の上に置き、大自然の霊気を充電し(軽く握るというのは、親指と人差指・中指が触れあうくらいに閉じる感じです)、右手をヒーリー(受け手)の患部に置きます。
海外レイキでは、全身で受け、両手で送ります(頭頂が主なアンテナです)。手を当てたい場所を中心にして両側から手を当てます(12ポジションの図を参照してください。イメージがつかめると思います)。
狭い範囲に集中してレイキを送りたい場合は、まず右手を患部に当て、その上からさらに左手を重ねて当てます。
伝統霊気でも両手を当てることがないわけではありません。肺や腎臓、また目や耳など対になっているところは、両手を当てるように勧めています。
両手を使うか、もっぱら片手を主体にするかは、実践をとおして決めていけばいいと思います。自分の感覚になじみやすい方を選択すればいいでしょう。
(私自身は、両手を使うのは充分合理的だと思っています)
受け手のどこに手を置くかは、経験を積めばおのずと分かるようになってきます。初めのうちは、あまりこだわる必要はありません。厳密に考えなくても、手を当てれば必ず霊気は伝わります。お腹の具合いが悪ければお腹に、膝が悪ければ膝に当てるといった要領で問題ありません。ただし、症状に関わりなく、なるべく頭部にも手を当てるようにするのが効果的です。
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